日記がうまく書けない。今日は比較的たくさんのことが起こった日だったと思う。出来事がうまく文章にならない。そこで今回は特になんの趣向もないまま,起こったことを起こったままに書き連ねてみようと思う。本来の日記のあり方もきっとそんなものなのだろう。

起きてすぐ,ものすごくお腹が空いていた。そこで妻が作ってくれたラーメンがすごく美味しかった。気を利かせてトッピングしてくれたチャーシューとメンマの味付けが甘くて驚いた。海苔がいっぱい入っていて嬉しかった。どういうわけか,どんなラーメンでも僕は海苔をたくさん入れたくなってしまう。

ラーメンを食べてすぐに出勤だった。いつも特に理由なく出勤したり在宅で働いたりしているけれど,今日は出勤する理由がちゃんとあった。人事面談だ。他人様の評価を下すというのが昔は苦手だった。遠慮もあった。それがまるで嘘のように今となってはなんの躊躇もない。僕からの評価でなくては誰も納得しないだろう。それに,僕が評価するのは成果という人為であって人格ではない。個人の人為と人格を認知上も綺麗に分離するのは難儀ではあるけれど,難儀だからといって不可能ではないし,そのコストに背を向けては何も進まない。僕は何が何でも何かを進める立場の人間なので,何も進まないでは済まされない。自分もそれでは済まさない。今度の面談も結果的には,然るべきところに落ち着いたと思う。

それから,ちょうど面談をしたばかり,評価したてホヤホヤの部下をひとり自宅に招いた。食事は妻が用意してくれた。そしてそんな妻の料理に対する部下の反応があまりにも完璧だった。彼は褒め続ける。美味い美味いと言い続ける。とにかく褒め続けてやめない。しかもきちんと美味そうに食べる。なんて気持ちがいいんだ。僕は妻を褒められるのが何よりも嬉しい。誰に自分を褒められても正直最近は何一つ嬉しくないが,妻のことを褒められると飛び上がるほど嬉しい。そんな僕なので今日はずっと飛び上がっていた。じつに気持ちのよい夜だった。本来サウナには興味はなかったが,あれだけ妻を褒めてくれた部下のオススメとあっては一度行ってみるしかあるまい。妻を褒められる喜びの前ではサウナに関する数年越しの自家撞着など一顧だに値しない。